誰にも言えない [小説]

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二人の関係は誰にも秘密。

何で知り合ってしまったんだろう・・・・。
私がもうちょっと若かったら・・・あなたがもう少し遅く生まれてたら・・・・。
もうそれでもいいと思ってはいるけど、どうにもならない変えられない現実がある。

それでもいいんだって思ってる。

二人だけの秘密ってのも悪くない・・・そう思ってる。

「今度の金曜日・・・会えない?」
あなたからのメールでトキメく・・・私も会いたいと思っていた。

「うん・・・・旦那に聞いてみる・・・」

ふしだらな関係・・・そう思われるかもしれない。
けど、私はそうは思っていない。でも誰にも言えない。

好きなのかと言われたら好き。
旦那も大事だし、子供も大事にしたい。
あなたも年頃になれば彼女も出来る・・・結婚もするだろう・・・・。

でも私の気持ちは・・・ずっと変わらないだろう。

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「大丈夫だよ。金曜日いつもの所で待ってる」

私はいつもメールでは・・・淡白・・・にしてる。
あなたにうざがられたくなかった。
メールの多さが私の首を絞めてしまうことに気づいていたから。
返信が来ない事に胸が張り裂けそうに苦しくなるから・・・それを避けるため。

あなたはいつもの場所で待っていた。
白のタホがどかんと駐車場に停まっている。
右側の助手席を開けて飛び乗る。
「ごめん・・・ちょっと遅れた」
あなたの顔を見て手を合わせて首をかしげる。
「大丈夫、俺も今着いた所だったから」
「そかそか」

私達は口唇を重ねる。

「はぁ・・・・」
久しぶりのキスに夢中になる。
「いつもの所で、いいの?」
会えばいつも同じホテルに行っているから、そこの事だと思った。
「・・・いいよ」

あなたは車を走らせた。
片手で運転してるあなたの手は私の手を握っている。
「しばらく・・・」
「・・・?」無言であなたの顔を見る。
前を見ているあなたはちらりと私見て
「・・・しばらくの間仕事で忙しいからさぁ・・・会えないんだ。連絡も出来ないと思うから」
「そうなの?大変なの、仕事?」
「うん・・・ちょっとトラブっちゃってて・・・残業残業でさぁ~」
「そんな時に会って大丈夫なの?」
「今日は大丈夫なんだ。」
「・・・そう~」

そんな話をしてるうちにホテルに着いた。

何も言わずとも・・・パパっと部屋を決めてしまう。

「・・・・!」
エレベーターの中でキスをされる。
すぐそこに部屋が待ってるのに、それさえも我慢出来ない様子で貪るように服の中に手を入れてくる。
「ちょ・・・待っ・・・」
チン・・・とエレベーターが止まる。
エレベーターのドアが開いてあなたは私を先に押し出した。

部屋の前で私はあなたがドアを開けるのを待っている。
促されるように先に部屋に入ると、ヒールの高い靴を踵から脱いだ時ちょっとよろめいた。
あなたは私の腕を掴んでくれた。
「ごめんね・・・靴脱ぎづらくて・・・」
「いつもそんな高い靴履いてるからじゃないの?」
「ん・・・そだね」
ヒールを履いてる時だけは・・・女でいられる気がしていたから。
あなたと会うときだけ履いてるんだから・・・。

「・・・おいで」
あなたはソファーに座り、膝をポンポンと叩いて座れと言っている。
私は頷いてあなたの膝に座った。
「・・・・ん」
キスをせがむあなたは目を瞑って私からのキスを待っている。
こういう時は・・・年下って可愛いなって思う。
軽くキスをするとあなたが背中に腕を回してくる。
激しく舌を絡め始めてくると私の体は熱くなってくる。
あなたは私の喜ぶ攻め方を知っている。

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一緒にシャワーを浴びる。悪戯をされながらすでに私達は火照っていた。
いや・・・もう会うと分かった時点で、体は火照っていたんだけど・・・・。
「ベッドいこっか・・・・」
あなたは私の体を拭いてくれる。
ベッドに横になると私を引っ張り自分の体の上に横たわらせる。
抱き合ったままキスをする。
あなたは私を抱いたまま、体を回転させた。
「・・・可愛い」
「もぉ・・・嘘ばっかり言って・・・」
「嘘なんかじゃないよ・・・ほんとにそう思ってるって」
「怪しいもんだ(笑)」
「・・・・・・・・」
あなたは私の体に触れてくれない。
「・・・・・・どしたの?」
「ねぇ・・・いつんなったら信用してくれんのかな~」
「えっ?」
「いつになったら、素直になってくれるの?」
あなたは私の目を見て離さない。
「・・・・・・信じてるからこうやって会ってるんでしょ?何が不満?」
私はあなたから目を逸らし言った。
「そぅ・・・・・俺の事信じてるなら俺の言った事も信じてるんでしょ?」
「それは・・・どうだろ・・・・。こんな関係じゃぁお互いに言えない事もあるでしょ?」
あなたは私の横に倒れるように横たわった。
「ん・・・・そだな・・・・」
何故かあなたは寂しげな顔をしていた。
「どうしたの?変な人・・・・」
あなたのせいにした。私は自分が傷つくのが怖くて素直になっていない。
あなたの言う言葉は、ただの社交辞令・・・・そう思うと楽だった。
「まぁ・・・お互いに束縛出来る関係じゃないしな・・・・」
私は何も言わずに頷いた。
「でも・・・・えっちの相性はいいから手放せない・・・(笑)」
私の上に乗りかかり、バスタオルを取り胸を揉んだ。
「・・・・あんっ」
あなたの舌の動きがいやらしくて首を持ち上げて見る。
「えっち・・・すごく舌・・・えっち・・・」
そのまま下へ移動する口が私の太ももにキスをする。
あなたは私の足を広げるとM字開脚にした。
「触らなくてももう濡れてるね・・・」
と、溢れるえっちな汁をなぞるように指で触る。
「早くして欲しかったの」
あなたは指を中へ沈めた。
「あぁん・・・」
「すごいね・・・指1本でも気持ちいいんだ」
指の動きが早くなると、あなたはもう一つの手で私の敏感な場所を刺激した。
「はぁん・・・」
「やだ・・・指じゃなく・・・舐めて・・・」
「ん?舐めてほしいの?」
「うん・・・・して」
あなたは下からベロっと舐めた。
「きゃあぁぁー・・・」
あなたの攻撃に無抵抗になって感じた。
指がいつの間にか2本にされて、グチョグチョといやらしい音を出していた。
「あっ・・・・!」
私は小さな悲鳴をあげイッてしまった。

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「舐めて・・・」
あなたの大きくなったモノを私の口の中へ入れる。
「濡れてるね・・・・」
あなたの先っちょが濡れている・・・すごくえっちな味に夢中になって吸い上げた。
下から上までスゥーと舌で優しくなぞった。あなたはこれが好きなんだよね。
「はぁぁー・・・・」
私はあなたの感じて漏れる声にゾクゾクした。
先のふくらみの辺りを、舌で執拗に舐めるとあなたは頭を持ち上げ見ている。
私も視線を感じ見上げる。
「その目・・・・エロい・・・」
そんな事言われたら・・・いっぱいしてあげたくなっちゃう・・・。
唾液まみれのあなたのを、口いっぱいにくわえて動かした。
「うぅ・・・あぁー・・・・」
どんどん溢れる唾液が垂れる・・・ジュルっと吸い上げてまた舐める。
「もぅ・・・ダメだ・・・入れたい・・・」
あなたは起き上がり私をベッドに押し倒した。

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私の足を開かせ舐める。
ビクッビクンビクッ・・・・・私の体は勝手に反応している。
「あっ!あっ!あっ!・・・・」
体がビクンとするたびに声が出てしまって、口を押さえるように腕で塞いだ。
「すごいね・・・足・・・ビクビクしてる・・・」
「もぅ・・・いれて?」
私の中へ入ってくる・・・・
「ああああー・・・」
「気持ちいいー・・・」
腰を大きく動かして抜いちゃいそうになるまで引く。
「あぁぁー・・・」抜かれそうな感覚にぎゅっとアソコが締まる。
そして奥までズズズと入れてくる。
「はぁぁ・・・・」奥まで突かれため息のような声が出る。
あなたは私の反応を楽しむかのように繰り返す。
「ねぇ・・・イカ・・せて・・・」
もうたまらなくなってきた私は懇願する。
「・・・イカせてあげる・・・」
あなたの動きが激しくなる。
「あっ・・・・ぁん・・・」
この感覚が大好き・・・。
何も考えられなくなる・・・真っ白になる感じが好き。
「俺・・・もういく・・・」
いきそうになるあなたはいつも切ない顔をするよね?
いきそうな時のあなたの腰の動きは・・・すごい逞しいよね。
私はあなたの出したのを受け入れると・・・しばらく繋がったままでいた。

私達の時間は・・・これで終わってしまう。
しばらくは会うことも声を聞くこともない・・・・。
ぎゅっとあなたに抱きつくとあなたも私を抱きしめた。
私はね、腕の筋肉の動き・・・手の血管・・・あなたの匂い・・・全てを覚えているんだよ。

分かってもらえなくてもいい・・・・
それが今の私の支えになっているんだよ・・・・。



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略奪 ~あとがき~ [あとがき]

なかなか終わりが見えなくて強引に終わらせました[あせあせ(飛び散る汗)]


内容もそんなに深く掘り下げるときりがなくなりますね・・・。

小説風な事を書いていながら、小説にはなってなくて。
読みづらい点もあるかと思います。
私の第一作目となる略奪はなんていっていいのかな?
等身大の自分を題材にしてみました。
こんなシチュエーションはなかったけど、まぁ近いことはあったかな?
って事を基本に・・・。

まぁーとりあえず終わって良かった。

優次と優子のハッピーエンドは外せないので、こんな感じになっちゃいましたが。
経験が乏しいもので「こんな事あるのかな?」とは見ずにどうぞ「きゃ~奪い合ってるわ~[るんるん]」な感じで読んで頂けると嬉しいです。

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略奪 episode7 [小説]

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優次を好きだと認識した時点で迷いはなくなってはいたものの
なかなか結論を出せずにいた。
優次にも悟史にも・・・・。ずるずると時間だけは過ぎていきあれから3週間は経っていた。

優次からメールがきていた。
<今日仕事の帰り会えない?>
優次からは毎日数十件メールがくる。何度か会ってはいたもののえっちはあの時だけだった。
<ん・・・会いたいんだけど今日優次に会えるって分かってたらもっとオシャレしてきたんだけど・・・。>
<俺はどんなんだろうと関係ないけどなぁ・・・まぁ優子が嫌なら仕方ないわ・・>
<ううん・・・嫌じゃないんだけど・・・。完璧にして会いたいなって思っただけなの>
<完璧・・・?別に俺優子に完璧求めてないから(笑)>
<・・・ひどい・・・(泣)でも楽になったよ^^会いたいです・・・・>
<ったく素直じゃないよなぁ(笑)>
最近の私は自分でも驚く程明るくなった気がする。自分を出して受け入れられる事が
こんなに心地いいんだなと思っていた。


仕事が終わり優次との待ち合わせ場所に向かっていた。優次はまだ来ていなかった。
辺りを見渡しているとメールがきた。
<時間が出来たんだけど、今から会えないかな?>悟史だった。
どうしよう・・・・携帯を見つめたまま返事を出来ないでいた。
「優子・・・」びっくりして後ろを振り返るとそこには・・・・悟史が立っていた。
「え・・・・なんで・・・・」私はパニックになりかけた。
どうしよう・・・ここに優次がきたら・・・・。
「メール・・・俺からの、だよな?まさかこれから誰かと待ち合わせとか?」と携帯を指差し言った。
私は動揺を悟られないように笑顔を見せて
「あ・・・うん・・・そうなの!か、香織と待ち合わせしてて・・・・」
「・・・そうか・・・なら仕方がないよな。香織ちゃんに宜しく!じゃあまた時間空いたら連絡するよ。じゃあな」
後ろ髪を引かれる事もなく行ってしまった。
なんでいつもこうなんだろう・・・・。彼女の私がここにいるのに平然とまたにしようとあっさりと言える悟史が
憎くなった。
「・・・愛なんか感じられるかっての!」一人ブツブツと文句を言った。
周りから見たら怪しい奴だったに違いない。
その時後ろから後頭部をパシッと叩かれた。
「オイ・・・相当怪しいぞ?」
優次が腰に手を置いて斜に構えて私を見ていた。
「あっ・・・ごめ~ん」と笑って誤魔化したつもりだった・・・・。
優次はキッと私を睨みつけてきた。
「・・・今の・・・彼氏?」悟史が歩いていった方を親指で示した。
「・・・・・ぅん・・・・・」
「何?なんで香織と会うとかいってんだよ!」
「聞いてたの?」
「あぁ・・・・」
「見てたなんて・・・・信じられない・・・!!」
「仕方ないだろ?ついたら優子が男と話してるの見えたから・・・気になんだろーが!」
「・・・・・・・」
「それに・・・愛が感じられないとか・・・・なんとか言ってたよな?何なのアレ?」
「いや・・・それは・・・」
「ソレは?なんだよ!」
怒涛のように浴びせられる言葉と私を軽蔑するような視線に萎縮してしまい声が出ない。
「・・・・そ・・・そんな、怒って・・・・い・・・言われたら怖く・・・・て話せ・・・ないょ・・・・・」
「・・・・・・分かったよ・・・・」優次はため息をついて私から目を逸らした。
チクンと胸が痛かった。
「俺の部屋・・・・行こうか・・・・」
私は黙って頷いた。
それを悟史が一部始終見ていたとも知らずに・・・・・。

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優次の部屋への道のりはとても長く感じる。沈黙のまま無言な優次の後ろをただ見つめ歩いた。
部屋に入ると何も言わず優次はキッチンに立った。
「お、お邪魔・・・・します・・・・」
緊張しながら中へ入った。
優次は淹れてコーヒーをテーブルに置いた。
「あ・・・ありがとう・・・・」
私はコーヒーを一口飲んだ。
・・・・・優次はこんな時でも私の好みの味のコーヒーを淹れてくれてる・・・・。
私は胸が締め付けられる思いだった。
「ごめんね・・・・」
優次ははぁ~とため息をついた。
「・・・怒ってるよね?」
「あぁ・・・少しイライラしてる・・・・」
そういうとタバコに火をつけた。
「あのね・・・別に優次を傷つけるつもりはなくて・・・だた・・・」
優次はタバコの煙をふぅっと吐き出しながら
「ただ・・・?なに?」私を見た。
「ただ・・・悟史にはあの場所で言いたくなかった。きちんとしたかった・・・悪気はなかったの」
「じゃあ・・・なんで早く言わない?」
「・・・・・・・」黙る私に優次は荒くタバコをもみ消し睨みつけ
「・・・バカにしてんのか?」
ドクンと鼓動が早くなる・・・怖い・・・。
「ば・・・バカに・・・なんかして・・・ないよ?きっかけがなかったの・・・・。」
優次は苛立ちを隠さないまままたタバコに火をつけ、ライターを投げるようにテーブルに置いた。
「ふぅ~ん・・・・で?彼氏とも別れないで俺とも付き合っちゃえ、みたいな?」と鼻で笑った。
「そっ・・・そんな事はしない・・・・どうしてそう思うの?」
「ん?どうしてもこうしても、俺はこれでもけっこう待ったんだぜ?」
「・・・私は私なりにケジメをつけたかったの。」
「優子のケジメってなに?」優次はタバコを持ったまま額に手をついて言った。
「悟史と別れて、優次と付き合うって事」
「俺は優子の言うケジメをずっと待ってたんだよ!分かんないの?」
「・・・言うタイミングがなくて・・・」
「タイミングがなかったら、別れないつもりなのか?」3206288700_fb1f78cf10_m.jpg
「別れるよ・・・」
「じゃあ今すぐ別れてこいよ!!」
ガシガシとタバコを消すと私の腕を掴んで立たせた。
「やぁ・・・痛い・・・!」
「・・・・・ご、ごめん」
優次は手を離すと私を背にして座った。
「・・・・俺・・・不安なんだよ・・・優子の事になるとバカみたいに不安になっちまう・・・・」
俯く優次を見て初めて気づいた。
私の優柔不断が・・・優次を傷つけていると知った。
「・・・・ごめんなさい。本当にごめんなさい」
私は優次の肩に触れた。優次は何も言わず座り込んでこちらを見ない。
「今から・・・話をしてくるから。」
「っ!・・・・優子!」
私の腕を握り切ない顔で見てくる。
「大丈夫!優次のお陰で強くなれた。頑張ってくるね。」
優次を不安にさせてまで私は弱くなっててはダメだと思った。
部屋を出ようとドアを開けると・・・・・・。
そこには悟史が立っていた。
「・・・・っ!なんで・・・?」
呆然としている私の後ろで優次が呼びかける。
優次もただ立ち尽くしている。
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「こんばんは」悟史は冷静に言い放つ。
「話があるんだけど、二人に」
私達は頷くしかなかった。
突然のチャンスに自分の決心が鈍っていく・・・・。
「で・・・悟史さんでしたっけ?私達の事できたんですよね?」
口火を切ったのは優次だった。
ちらっと優次に目を向けると優次は真剣な眼差しを悟史に向けていた。
「実は・・・優子が大変お世話になっていると聞きまして・・・」
「ありがとうございました。これからはこのような事はやめてください。」
「・・・・・・・」優次は捲くし立てられ何も言い返せない。
やっぱり優次でも悟史には適わないのかー・・・・。
「あ・・・あのね私優次を好・・・・・」
「優子は黙ってて!」悟史は私の言葉を遮るように言った。
すると突然優次が笑い出した。
「なに?」私は問いかける。
「・・・・あんたいつもそうなんだろ?」
「・・・・何が?」
「優子がちゃんと話せない理由ってのが分かったよ・・・(笑)」
「何が言いたい!何が話せない?」
「何でもだよ!優子の話最後まで聞いた事あんのか?いつも途中で遮ってんじゃねぇのかよ!」
優次は私の方を見るとさっきまでの冷たい視線を送っていた優次じゃなかった。
「・・・優子・・・こっちこい!」
優次は私を自分の隣に座られると
「・・・・何がしたいんだ?」
頭のいい悟史なら分かっているはずだ。
「別れて下さい!!」優次は悟史に頭を下げた。
「・・・・・・・」悟史は何も言わない・・・・。何を考えてるか分からない。
「お願い!!私と別れて!!悟史と私は最初から合わなかった」
「お前が・・・お前が優子から離れろ!邪魔だ!」悟史は急に怒鳴った。
ビクッとした私の手を優次はぎゅぅぅぅと握ってくれた。
「でも・・・私は優次が好きなの!!もぅ優次じゃなきゃダメなの!」
「・・・・・・・・」
悟史は黙った。
「悟史・・・・別れ・・・・」
「今のは・・・・・」
「えっ?」
「今の事はなかった事にするから・・・・」
「・・・・・・・・えっ」
「なかった事にしてやるから、戻って来い!!!」
悟史は立ち上がると私の手を掴んで強引に引っ張りあげられた。
「やだ・・・・離して・・・・!!」
私は体勢を崩してテーブルに手をついた。
その時優次が静かに引っ張られてる私の手を握り
「いやだっていってんだろ?」
悟史から引き離してくれた。
「忘れるから・・・忘れるから・・・」悟史は座り込んだ。
忘れるからと言われても私の気持ちに揺るぎはなかった。
「・・・ごめん・・・戻れない・・・・」
「ダメなのか・・・?」
「一緒にいたいのは悟史じゃない。優次なの」
・・・・・・・・・・・・・
「お前・・・・抱いたのか?」
「知ってどぅすんだよ?」
「嫌いになって別れた方が・・・痛手が少ない・・・・」
「・・・・・お前・・・・優子の事マジで好きだったんだな・・・・」
「あぁ・・・抱いたよ」
私は肩に力が入った。
「寝取られるなんてな・・・・」ハハっと笑って俯いた。
「お前・・・そんなに好きだったなら大事にしなかった?」
「・・・・・好きでそうなったわけじゃない!!」
悟史は優次に食ってかかった。でも優次は冷静だった。
「言い訳にすぎねーよ!優子はお前に愛想が尽きたんだよ」
「・・・・まぁ・・・精々浮気されないよーに気をつけろ」と悟史が言った。
「俺はおめーと違って浮気されるよーな事はしねーよ」
「・・・・俺が悪いのか・・・」
「そーだよ(笑)まだ分かんねーの?」
「・・・優次には・・・素の自分を見せられる・・・それを優次は受け入れてくれるの。
悟史にはそれが出来なかった。・・・優次といると居心地がいいの」
自分の気持ちに素直になって話をした。
優次は私の言葉に照れたように笑った。
私もそんな優次を見て笑った。
悟史はそんな私達を見て
「そんな女・・・お前にくれてやる!俺には・・・合わない」
そういうと部屋から出て行った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばらくの沈黙の後、私はほっとして足を崩してため息をついた。
優次は私を見てゲラゲラと笑い出した。
「なっ!なによ!」
「あ~いや・・・しんどそうな顔してたから」
「当たり前でしょ?」
ちょっとふてくされてぷいっと横を向いた。
「わりぃ・・・でも・・・・」
「でも?」
「お疲れさん・・・・」
私の頭をナデナデした。私は急に泣けてきた。
「・・・・うぅぅ・・・笑い事じゃないよ・・・・」
「ん・・・そだな」
「でも・・・今言わなかったらまた優次を傷つけるから・・・」
「ん・・・ありがとな」
優次は私の顔を持ち上げ真っ直ぐに見つめて
「まじ、すげー伝わったわ」
「ねぇ・・・・私と付き合って下さい!」
優次は笑ってばかり。
「もう・・・知らないんだから・・・・」
「・・・嬉しくて笑い止まんねぇ~」
「ばっかみたい!!」
笑い転げる優次を放置した・・・・。
「・・・まさか・・・私が優次に堕ちるか、からかってたってわけじゃないでしょうね?」
「おめーの方が馬鹿かっ!」とチョップしてきた。
「じゃあ何なの?」
「ん・・・・略奪大成功!!」
「えっ?!」
私を抱き寄せると
「もぅ・・・俺のもん!誰にも渡さない・・・」
強く抱きしめられて幸せな気持ちになる。

「・・・・愛してる」
「・・・・私も・・・」
私達はベッドの海へダイブして二人で大きな波を超えた・・・・・。
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-終わり-

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略奪 episode6 [小説]

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すると・・・・手にしたストールで目隠しをした。
私は不安に襲われる・・・・
「やぁ・・・やめて・・・?」
「これで集中出来ない?」優次はキスをする。
「んん・・・・」
「ホラ・・・さっきより感じてるね・・・」
優次がどんな顔をしてるか想像出来る・・・でも何をされるか怖かった。
優次はまるで初めから始めるように、ゆっくりと胸を揉み、耳を舐め・・・徐々に舌が降りてくる・・・。
「はぁん・・」乳首を吸われた。
私は次に何をされるか分からないもどかしさで、声が漏れる。
「ッ・・・あん」
優次は私のどこを見ているの?どこを触ろうとしているの?

両方の胸を強く揉み、中央に寄せると交互に乳首を舐めてきた。
思わずのけぞると優次は私の浮いた腰に腕を回した。
「ねぇ・・・優次の顔が・・・みたいの・・・外して・・・」
「やだ」
優次は私の胸に顔を埋め、私も優次を抱きしめた。

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どのくらいそうしていただろうか・・・・。優次は私の足を開いて
「優子の・・・すごいや・・・入れて欲しくて・・・濡れ濡れだよ・・・」
「そんな・・・みないで・・・」
「ねぇ・・・ココに誰のナニを入れてほしいの?」
私の濡れていやらしい場所に指を入れてきた。
「あぁ・・・優次の手が汚れちゃう・・・・」
「ナニ・・・今更・・・それに汚されるのは・・・優子だから・・・」
「・・・んで、誰の、ナニが欲しい??」
「・・・・優次の・・・おち〇ん〇ん・・・欲しい・・・」
言わないと優次は絶対に入れてくれないと思った。
「・・・可愛い・・・」
そういうと激しく入ってきた。
目隠しされているのに、激しさに目を瞑ってしまう。
「は・・・・はげしぃー・・・」
優次は私の両手を頭の上に持っていき、両手首を片手で強く握った。
「犯されてるみたいでしょ?」
耳元で囁かれる。
「いやぁ・・・ん」
そういいながらも気持ちよくなっていった。
だんだん声が高くなり、かすれてくる。
意識が遠のく感覚に襲われた。
「・・・・あぁぁぁぁー・・・・」
その時優次は手を離し、私と自分の指を絡め握った。
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優次の顔が見たい・・・・優次を抱きしめたい・・・・。
手の自由を奪われ、目隠しされている自分に無性にゾクゾクとした。
すると、優次は目隠しを外してこう言った。
「優子の顔見ながらイキたい・・・・」
「あぁん・・・私も・・・・」私は気持ちが高ぶり、自分からキスをした。
手を握り合ったまま、キスをして・・・・
優次の顔が歪む・・・・・汗ばむ二人の体がぶつかり合う。
「あぁー・・・もうイキそう・・・」
優次はそういうと腰を速くする。
私は優次にキスをせがむ・・・それに応えてキスをする。
「はぁ・・・・優子・・・イクよ・・・あぁー・・・・はぁはぁー・・・」
優次は私の上に倒れこんだ。
私は汗ばんだ背中に手を回しぎゅっとする。
優次は仰向けになって腕を伸ばした。
「ん・・・・ほら・・・」笑顔で腕枕をしてくれた。
私は優次の胸に顔を埋め、幸せを感じていた。
優次の心臓はまだ早い・・・。
「・・・なぁ?」
優次は私を見つめ
「付き合いたい」

私の気持ちは決まっていた。
「・・・優次が好き・・・」
私に優しいキスをして、とても無邪気な笑顔を見せてくれた。

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思わず笑顔になってしまう。
「優子・・・」
「ん?」
「幸せだなぁ~て思って」
「優次って・・・・ロマンチスト?可愛い・・・ww」
「可愛いだと?男に可愛いは・・・褒めてないwけど・・・嬉しいわw」
私達はこの後波乱が起こる事など知らず、幸せな時を過ごしていたのでした。
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略奪 episode5 [小説]

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優次は快感の波が収まるまで頭を撫でてくれた。
「大丈夫?」
「うん・・・もう動けないよ・・・」
「動かなくていいよ」優次は笑って言うと私の膝を割って入ると
「入れて欲しい?」と上に覆いかぶさった。
「どこに欲しい?」下から優次を見ると優次のがあてがわれた。
「意地悪!!」
「言わせたいんだって」私はいやいやと首を振る。
すると優次は先だけ入れてきた・・・。
「あっ・・・・」
私は早く奥まで入れて欲しくてたまらなくなった。
「じゃあ・・このままにしとくね?いいの?」
優次は私の様子を伺う。
「・・・なんて言えばいいの・・・?」
「ま〇こにお〇ん〇ん入れてって言ってみ」
「いや・・・言えない・・・」
そんな言葉言いたくなかった私は首を振って抵抗した。
「言わないと・・・お仕置き!」
優次は迷いもなく私の中から抜いてしまった。
「はぁ・・ん・・・」
「・・・・ま・・・〇こに・・・・・・おち〇ち〇・・・入れ・・・てぇ・・・」
かすれるような声で言うと
「・・・いいよ・・・入れてあげる・・・」
ゆ~っくりと私の中に入ってくる・・・。

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待ちに待った優次のが・・・奥まで入っていく・・・・。
「んんん・・・・!」体に力が入る。
「力抜いて・・・」とキスをする。
ねっとりとしたキスをしながら優次は私の奥深くへ押し入る。
「・・・・気持ちいい・・・」
優次は私の中を堪能するようにしばらく動かなかった。
そしてゆっくりと大きく腰を動かした。
そして止める・・・・。何度もそれを繰り返す。
焦らされた私は腰が動いてしまう・・・・。
「どうして欲しい?」
何も言わないでいると
「ちゃんと言わないとまた抜いちゃうよ?」
「はぁん・・・やぁ・・・」私はいやいやと首を振る。
「ん?どっちのいやなの?抜かないでのいや?・・・・言いたくないのいや?」
「ど・・・っちも・・・・」
「どっちもダメ・・・どっちか」
優次はそういうとグッっと腰を押し付けてきた。
「あぁぁー・・・もっと・・・も・・・っと突いて・・・」
私は優次の言葉攻めと自分が放ついやらしい言葉に興奮した。
「いっぱい突いてあげる」
と言うと一気に奥まで貫いた。
「あぁぁぁぁー・・・・はぁぁぁん・・・」
優次の動きは止まらない。
私の中は優次でいっぱいになり私の蜜が溢れる。
ヌチャヌチャ・・・二人の愛し合う音が響く・・・・優次の喘ぐ声は私をより一層興奮に導く。

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優次は私を上にして
「動いて・・・・」
私はぎこちなく腰を動かした。
優次は胸を揉んで
「・・・はぁ・・・いい眺め・・・」
私の腰を掴み下から腰を持ち上げる。
「きゃ・・・・あぁぁ・・・」
私は優次に倒れこんだ。優次はぎゅっと私を抱き締めた後私をうつ伏せにして後ろへ回った。
私のお尻を持ち上げる。
私の足を開き間に入ると腰をぐいっと引き寄せズブズブ・・・・と入れてきた。
「う・・・・んん・・・」私はベッドに顔をつけて耐える。
優次は私の腕を掴み体を起こし、顔を横に向かされキスをしてくる。
「はぁん・・・はぁはぁ・・・」
私のお尻を鷲掴みにすると左右に広げるように揉みはじめた。
「あっ・・・・ん・・・それ・・・ダメぇ・・・・」
お尻を揉みながら後ろから激しく出し入れされる。
「いやぁぁ・・・あっ!あっ!・・・・あぁぁー・・・」
「はぁー・・・優子の・・・すごい締まる・・・・いい」
優次の言葉にゾクっとした。
「私も・・・気持ち・・・・いい」
優次は私の言葉に反応したのか私を仰向けにした。
肩を掴み激しく動かす。
もうお互いに声にならない。
優次は私の両足を腕に掛け、私の上に乗り掛かる。
「あっ・・・!」
優次の重さに思わず声がでる。
こんなに大きく、高く足を開かれたら・・・こんなにも激しく突かれたら・・・・。
私の神経が研ぎ澄まされる。
優次は体を起こし深く深くへ・・・・ゆっくりなのに激しさを感じる。
優次の腰の動きに合わせて胸が揺れるのを自分で感じる。
優次は両手で胸を揉む・・・・私はその腕を掴む。
余計に動きが大きくなる。
「はぁ・・・ん」
仰け反った私の一番敏感な部分を指でクリクリと弄ぶ。
「あぁぁー・・・・!」
キュっと優次のを締め上げる。
「こうすると感じるんだ・・・・」執拗に攻めた。
「・・・ヤァ・・・いやぁ・・・だ・・・め・・・んん・・・」
顔を横にして優次の腕を爪が食い込む程強く掴んだ。
「優次・・・もぅ・・・イッて・・・」
優次は動きを止め
「優子がイクまでイカないよ?」
足を高く持ち上げ繋がってる部分をじっくりと見ながら腰を動かした。
「・・・・で・・でも・・私もう集中できない・・・」
「じゃあどうすれば集中出来る?」
「・・・わかん・・・ない」
「それじゃー・・・俺の好きにするよ?」
一旦私から離れクローゼットからストールのような物を取り出した・・・・・。
「えっ・・・・?なに・・・なにするの?」
「好きにするって言ったでしょ?文句言わないの」
ニヤリと笑った・・・・・・。

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略奪 episode4 [小説]

私たちはコンビニで買い物をして優次の家へ向かっていた。1067565682_3ed0936bf4_m.jpg

「ここなんだ・・・ここの2階の奥が俺の部屋^^」
長い道のりだったけど二人で話をしてたらあっという間だった。
「どうぞ~」
「一人暮らしなんだね~」
「うん、一人暮らししてもう5年かなぁ」
「そうなんだ~。お邪魔します^^」
男の一人暮らしにしては綺麗に片付いていた。
「改めまして・・・乾杯!」
買ってきたお酒で乾杯をした。

優次の話は面白かった。仕事の話、学生時代の話を冗談を混ぜながら話してくれた。
私は楽しくて笑が止まらなかった。
私はかなり酔ってテンションが高くなっていた。
楽しいお酒はどんどん進んでいった。
「酔うと笑い上戸になるんだな~」
「え~そういうわけじゃないよ^^優次君の話が面白いからだよ^^楽しいね~♪」
私は優次に笑いかけた。
「そうか?そんなに楽しいか^^良かったな」
私の頭をポンポンして笑顔を返してくれた。
「優次君ってさぁ~・・・色々経験してるんだね~」
「・・・優次でいいよ^^」
「え~っ・・・無理」
優次は私に近づいて
「優次っていってみ?」と言った。
私は恥ずかしくて下を向いた。
「言わなきゃキスすんぞ?」
「・・・・ゆう・・・じ・・・」
私は顔が赤くなるのが自分でも分かった。
「良くできました!」
まるでご褒美のキスのようにチュっとしてきた。
「!!!名前ちゃんと呼んだのにぃ・・・・!」
「黙って・・・・・」
またキスをしてきた。
キスは激しさを増し、酔いのせいもあって頭がぼーっとしてくる。
シーンと静まり返った部屋の中には二人の息づかいだけが聞こえる。


私は突然床に押し倒された。
「きゃっ・・・・!」
優次は潤んだ瞳で見つめてくる。
私も優次を見つめる。
優次は私の耳の横に肘をつけ、髪を触りながら激しいキスをする。
私は優次の体にすっぽりと納まった。身動きが取れない状態のまま
私は優次の唇の動きに合わせて口を開く。
「ねぇ・・・シャワー・・・浴びたい・・・」
「だ・め!」とイタズラっぽく言うと私を抱きかかえベッドへ運んだ。
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そしてもっと激しく舌を入れてきた。
「ン・・・やぁ・・・浴びたい・・・」
もう優次は私の言葉など耳に入っていなかった。
貪るように優次の舌が私の耳・首筋を捉えた。
服の上から胸を揉んできた。
「・・・・んッ・・・」
私はもう優次のされるがままになっていた。
服を脱がされる。
「明かり・・・消して・・・」
「いやだ・・・」優次は私のブラを上にずらした。
「やぁ・・・恥ずかしい・・・!」
胸を隠しながら訴える。
「なんで?見せて・・・」優次の声は甘くて優しかった。
「やぁー・・・・」優次は私の手をずらすと私の胸を揉みながら乳首を舐めてきた。
「・・・・ンン」
私の反応を確かめるように片手で片方の胸を揉む。
思わず目を閉じると、意識が集中してしまう。
「・・・んっ!」身がよじれる。体が勝手に反応してしまう。
「優子・・・・我慢しないで・・・声出して・・・」
優次は私の胸全体を舐める。
「ああぁぁ・・・!!!」初めての快感だった。
「ゆう・・・じ・・」思わず呼んだ。
優次は私にキスして自分のシャツを脱いだ。
裸になった優次はとてもカッコ良かった。この人と私は今からえっちするんだ、と思ったらきゅんとした。
優次も私も生まれたままの姿になり、抱き合った。
胸を揉み、乳首に吸い付く。壊れ物に触れるようにそーっと。そして急に強く吸ったり・・・・。
私は快感に顔が歪む。
足が自然と閉じてしまう。

優次はそんな私の足を無理矢理開き太ももをペロっと舐めた。
一番敏感な部分はスルーされ身悶える。
「はぁ・・・やぁ・・・見ないで・・・」
私の言葉は虚しく一番敏感な部分を舐め始めた。
優次は私の足の間で顔を左右に振る。
わざと音を立てながら・・・・・。
私は気がつくと優次の頭を押さえていた。
「あぁ・・・」
「だ・・・め・・・」
舐めながら優次の指が入ってきた。
「あっ・・・!!あぁぁ・・・」
クチュクチュといやらしい音が響いている・・・。
「はぁ・・・ん・・・きもち・・いい・・」
私は大胆になっていった。

優次の指の動きは速さを増していく。
私は大きく足を開いた。
優次は指の先を見ながら
「優子のココ・・・すごい・・・グチョグチョだよ・・・?聞こえる?」
顔を上げて私を見る。
「や・・・そんなこと・・・言わないで・・・」
気が遠くなるような気がした。
「あん・・・変になり・・・そう・・・」
「変になってよ・・・」
優次は指を2本に増やして私の中をかき回す。
激しい快感に体が逃げてしまう。
そんな私の様子を見て優次は一番敏感な部分を舐めながら指を動かし続ける。
「あっ!・・・んん・・・あぁ・・・ダメ・・・イキ・・・ソウ・・・」
優次は一層激しく攻める。
「あっ・・・あっ・・・・・・・あぁぁぁー・・・」
私は身動きが取れない程ぐったりした。
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略奪 episode3 [小説]

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私は動揺していた。
こんなに積極的にこられるのも初めてだから何を話したらいいか・・・
冗談ばっかり言って~と笑い飛ばしたらいいのか・・・分からない。
・・・・・・・優次が耳元で囁いた。
「ねぇ・・・・優子・・ちゃん。二人で抜け出さない?」
一瞬呼び捨てにされたのかと思い優次を見た。すると優次は私の手を取って
「いくよ?」
強引に引っ張られ部屋を飛び出した。
後ろでみんなの声が聞こえた。振り返る余裕もないまま優次に手を引かれ走った。


しばらくすると優次は止まり、手を離した。
私は息が切れ座り込む。
「大丈夫?」優次も息があがっていた。
「何も・・・こんなに・・・走らなくても・・・・」
「早く・・・二人きりになりたかったから・・・」
座りながら優次を見上げる。
「運動会の借り物競争みたいだったな(笑)」
「私は借り物?!(笑)」
「はは!そういう事!」
「ひどい!!(笑)」
二人で笑いあった。

「なぁ・・優子」
「え?!」
「あ~いや・・・ごめん。なんか俺~・・・一目惚れかもしれん・・・」
「ん?誰に?」
私は優次の言ってる意味が理解出来なくて聞き返した。
「いや・・・だから!・・・俺が優子に惚れたって言ってるの!」何となく照れているように見えた。
「何?何言ってるのか分からないんだけど?今日初めて会ったばっかりなのに」
「いや、そうだけど・・・そうなんだけどさ~・・・」
「優次君の思い違いだよ~wそんなのあり得ないって!」軽く流そうとした。
「ん・・・でも俺も正直こんなの初めてだし・・・でも優子の事帰したくなかった。帰したら・・・後悔すると思った。」
優次は今までのチャラ男ではなくなっていた。
「・・・・・・私なんか冴えないただのOLだし・・・ものにしたって得なんてないし・・・」
「じゃあ・・・優子は得したくて人を好きになるのかよ?優子・・・もう少し自分に自信持てよ!」
「だって私・・・地味だし男の人と付き合ったのだって一人しかいないし、私のどこに自信を持てって言うのよ!」
なんだか腹が立っていた。
「私の事何にも知らないくせに・・・言いたい事言わないでよ!」
優次は涙目になりながら話す私をただじっと見つめていた。
「・・・彼氏とだってうまくいってないのに・・・」
ボソっと言うと
「彼氏いんの?」
「いたら悪い?」
ヒートアップする私を尻目に優次は俯いた。
しばらく沈黙が続いた。いてもたってもいられず
「私・・・先帰る」
そう言うと私は優次を背に歩き出した。優次は私の腕を掴むと
「待てって・・・」
「まだ話あるんですか?」
急に敬語になる私に優次はハッっと笑って
「・・・あるよ。・・・彼氏いてもさ~俺関係ないから」
「私は関係あります!」
すると優次は
「だから・・・彼氏がいよーといまいと・・・俺のものにする」
「はぁ?!・・・話にならないので手を離して下さい!」
「俺の事・・・どう思う?」
「・・・・バカだと思いますけど・・・・」
と言うと優次はフッっと笑い私の方へ歩み寄ってきた。
そして私を見つめて
「上等だよwバカで結構!」
と言ってもっと近づいてきた。
チビの私は優次を見上げる。
「な・・・なによ!?」と後ずさりする。
「き~めた!」
「だから・・・なに?」
訝しげな私とは裏腹に優次は上機嫌になっていた。
「誰のものでも関係ねぇ!優子を奪うから」
「!!!」絶句する私。
優次は自信満々に「覚悟しとけ!!」とデコピンをする。
「え?待ってよ!・・・私の気持ちは無視なわけ?」
「優子は絶対俺を好きになるって!」
なんという俺様思考・・・・
言葉を失っていると
「優子ちっせーなぁwそれがまたいいんだけど。キスする時大変だなぁw」
と言って私の頭をポンポンとすると優次が私の顔を覗き込みキスしてきた。
「!!!」
私は顔を背けるが、優次の大きな手で頬を撫でられクィっと戻された。
そしてがっちりと顔を両手で押さえられ唇を合わせてきた。
「や・・・!やめて・・・よ・・・」
「やめない」
何度も何度も軽いキスをしてくる。
抵抗していたキスなのに私もだんだんと優次に合わせてキスをしていた。
うっとりしながら目を開けると優次は私の顔を見ていた。
照れてバッと離れる。
「優子・・・俺腰痛てぇ~・・・」
「どうしたの?」と心配をして覗き込んだ。
「これからキスする時考えねーとダメだなw」
優次は自分の腰をさする。
「もう!今本気で心配したんだからね!」とむくれた。
「でも優子だって首痛くねーの?」と言う。
「痛かった・・・・w」と優次を見上げて笑った。
その瞬間、私の腰に手を回し引き寄せキスをしてきた。
「・・・だろ?」
と言ってさっきとは違う長く甘いキスをした。
優次の舌がゆっくり入ってきた。
でも・・・これ以上は受け入れられないと思いもがいた。
もがけばもがくほど優次は力を入れて私を引き寄せる。
私は逃れられないという快感に少しずつ酔っていった。
いつしか私も夢中でキスをしていた。
優次はフッと唇を離すと私の頬を優しく撫でた。
「なぁ・・・これから俺んち来ない?」
優次が何を言わんとしてるか鈍感な私にでも察しがついた。
「や・・・あのね・・・私・・・今の彼しか経験がないから・・・その・・・良く分からなくて・・・だから・・・」
「ん?・・・俺はそれでも平気だけど?」
「ん・・・私の気持ちが・・・ね・・・」
私は何だか気恥ずかしった。それにすぐに受け入れたら、軽い女と思われるのが嫌で断った。
でも内心は・・・優次をもっと知りたいと思っていた。優次が強引にきてくれたなら・・・・。そんな気持ちだった。
「そか・・・だよねwごめんな。・・・残念だけど今日は帰るか^^」
優次はキスが出来た事に満足したのか上機嫌だった。
「・・・・・・・」黙り込んでしまった私に
優次は私に背を向け駅の方向へ歩き始めた。
その時私の中のモヤモヤが動き出した。

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「何よ・・・」
「え?!」
「優次君ってやっぱり口先だけだったんだね。私をものにするとか好きだとか奪うとか言っておいてただからかっただけじゃない!もう関わらないで!!」
自分でもびっくりするような事を言っていた。
私は踵を返して歩き出した。
優次は私の言葉にびっくりしているようだった。
優次が後ろから何か言っているが聞こえないフリをして歩く。
「待てよ!!」
強く腕を掴まれた。私は優次の顔を見ないで腕を振り払おうとする。
「離して!!」
「・・・・離せるわけないじゃん・・・優子にあんな事言わせて・・・帰せるわけないじゃん!」
私は抱き寄せられた。
「俺は・・・口先だけで言ったわけじゃない・・・傷つけたくないから帰ろうとした。遊びだったらとっくにここで襲ってるww」
「・・・・・・」
優次の言葉が心に突き刺さった。大事に思ってくれてるから今日はやめようとしてくれたんだ。
「俺の気持ち、分かった?」
「うん・・・」
優次はしばらくの間抱きしめてくれた。
「ごめんね・・・私取り乱しちゃって・・・。何か優次君に甘えちゃって。」
「いいよ^^」と頭をナデナデしてくれた。
「甘えたかったら甘えろよ?何言っても受け止めるから^^」
「・・・・うん」
私はたまらずに優次に抱きついた。
「・・・優子・・・」優次も私を抱きしめた。
「あっ!やばいなw」
「どうしたの?」
「さっき今日は帰ろうとか言ったけど、やっぱり我慢出来ないわ(笑)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「ねぇ・・・」
「ん?」
「耳貸して・・・」私は手招きをした。
「なに?w」と言って優次は耳を近づけてきた。
「・・・・・えっちしょっか・・・・」
消えるような声で言った。
「え?何?聞こえなかったんだけど?もう一回言ってよ?」とにやけてる。
「えっえっ・・・やだよ!聞こえなかったならいい・・・・」
「いいの?本当に帰るよ?」と私の顔を覗き込み髪をくしゃくしゃっと弄んで言う。
「!!!」
「意地悪!」
「・・・・意地悪したくなるんだよな~w素直じゃないんだからw」
私にそんな風に接してくれる優次をもう好きになっていた。
「優次君の事好きになったらどうしてくれるの~?」
「願ったり叶ったりだけど?優子はどうして欲しい?」
「まだ好きになるとは限らないからねw」
「(笑)いや・・・もう好きになってるから大丈夫!!」
「!!!」
優次には適わない・・・本気でそう思った。
「コンビニ寄っていこ^^」
「うん^^優次君に連れ出されたからお酒飲み損ねたし」
「あはは・・わりぃなwうちで飲みなおそっか^^」
私の手をとって一緒に歩き出した。

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略奪 episode2 [小説]

私は悟史の大事な話というのが気になって仕方なかった。
仕事をしていても身が入らない・・・。こんなんじゃダメじゃん!
気持ちを切り替えるためにトイレに立った。

鏡の前で自分を見つめる。
私なんかしたのかな?なんか気に障る事したんだろうか・・・。
気持ちが切り替わる所ではなかった。化粧を直していると携帯が震えた。

香織だった。
<またぁ?もう何があったか分からないけど会えなくて安心しちゃうなんて困った子だwじゃあ気分転換しない?>
<気分転換したい!!>すぐに返信した。
<OK!明日、〇〇〇ビルに7時に待ってるから^^おいでよ~!>
香織には珍しく待ち合わせ場所と時間だけのメールだった。不思議には思ったけど気に留めずOKと返事をした。


土曜日は朝から洗濯・掃除を済ませ近所のスーパーに買い物に行った。そういえば・・・今日香織と遊ぶならいつものように駅で待ち合わせしてお店まで一緒に行けばいいんじゃないかとふと思った。買い物袋を提げながら香織にメールする。
<〇〇〇ビルに一緒に行かない?△△△駅で待ち合わせでどう?>
買い物から帰ってきて一段落したら香織からメールがきた。
<ごめ~ん実はもう外に出てんの。だから〇〇〇ビルには直接行くから^^>
<もう家にいないんだぁ~。了解だよ^^じゃああとでね~^^>
私はコーヒーを飲みながら録画して貯めていたテレビドラマを見てゆっくりしていた。

------------------------------------------------------------------

ハッっと気がつくと夕日が部屋を赤く染めていた。
いつの間にか寝ていたんだ~・・・ボゥ~っとしていた。
ガバッと起き上がり時計を見るともう6時を回る所だった。
やばい・・・香織と約束してたんだ・・・・
ささっとシャワーを浴びてメイクをする。髪のセットに時間がかかってしまい
待ち合わせ時間に間に合いそうもない。こんな時に限って服にコーヒーをこぼしたり手間取った。
香織に遅れる事をメールする。
<〇〇〇ビル5Fの居酒屋★★★にいるから~^^私の名前出したら分かるようにしとくから
焦らなくていいよ~ゆっくりおいで^^>
違和感を感じた。香織はいつも一人で店に入りたがらない。けど悠長に考えてる暇はない。
<分かった!ありがとう~^^>と手早くメールする。
急いで支度をして部屋を出る。

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-----------------------------------------------------------------------

駅に着くと8時過ぎだった。足早に待ち合わせしてる居酒屋に向かった。
店は人で賑わっていた。レジで香織の名前を出すと個室に案内された。なにやら沢山の人が楽しそうに
大騒ぎしている声が聞こえてきた。
中に入ると私の目に入ってきたのは数人の男の子。香織が駆け寄ってきた。
「ゆっこ待ってたよー^^えー紹介しま~す!私の腐れ縁の滝沢優子ちゃんでーす!
ちょっとこういうの慣れてないからよろしく!」
香織はすでに酔っていてかなりテンションが高い・・・・。良く見ると知らない女性も何人かいた。
「ねぇー・・・ちょっとどういうこと?何なのコレ?みんな香織の友達なの?」
「何って・・・堅い事言わないの~wみんな友達だよ~。ちょっと・・・実はねそこにいる彼の事
気に入っちゃったんだ~だから、ごめんね~、ゆっこ適当に遊んでて・・・ね」とウィンクすると意中の彼の所へ
行ってしまった。


・・・・えっ・・・?適当に遊んでって・・・・私は居場所がなく立ち尽くしていた。
と、一人の男の子が声をかけてきた。
「ゆうこちゃんだっけ?こっちこっち~^^ここに座んなよ^^、ね?」
人懐っこい笑顔で思わず隣に座っていた。
「ねね^^ゆうこちゃんってどんな字書くの?俺ゆうじ^^優しいに次って書くんだ^^」
「私も優しいに子供の子」
「一緒だね^^仲良くしょー^^」と握手を求められた。
ぎゅっと握られた手を引き寄せられて、咄嗟に身構える。
私の耳元で優次は信じられない事を言った。
「優子ちゃんの事気になっちゃうな❤」と言って手を離した。
ドキッとした。
周りが気になって見回すと誰も私の事なんか気にしていなかった。
合コンって奴なのかな?まぁ別にそれだったとしてもどうこうなるわけじゃない、ただ遊ぶだけなら
いいかなと軽く考えてた。
「優子ちゃん何飲む?」
「あ・・・じゃあ私はハイボールを・・・・」
「へぇ~顔に似合わず渋い選択!じゃあ俺もハイボールにしよ❤」
と言ってみんなの注文を取っていた。


楽しもうと思ったけどやっぱり馴染めない。早いとこ帰ろう・・・・。
お酒も程よく飲んだ所で私は帰る決心をした。
その時優次が「どうしたの?楽しくない?」
終始私の事気にして話かけてくれていたんだけど、ダメだった。
「あ・・・いやそういうわけじゃないんだけど・・・知らない人ばかりでちょっと・・・」
「大丈夫!!みんないい奴だから^^」
ん~そういう意味じゃないんだよね~・・・でも言えない。
私の肩を抱いて「所で香織とはどんな知り合い?」と顔の覗き込むように聞いてきた。
私はどうしていいか分からず固まっていると
「あっ!ごめんね・・・馴れ馴れしいよな・・・w」と苦笑しながら手をよけた。
「香織とは・・・高校からの友達で・・・」
「そっかぁ香織にこんな純な友達がいたとはなぁ~・・・w」
「優次?今の聞こえたんですけど?(笑)」
「あぁ~わりぃわりぃw」
「優次?言っときますけど、ゆっこはダメだよ~。あんたには高嶺の花だよw大事な友達なんだから
あんたにはやれん(笑)」
香織の言葉が嬉しかった。私は友達が少ない。唯一の親友だから、香織も同じように大事に思ってくれてる
事が嬉しかった。それでもこんな友達がいるなんて知らなかったなぁ~。
「えぇー・・・狙ってたのに><まぁ香織に言われたからって引かないのが、俺!(笑)」


ドキっとして優次を見ると優次も私を見ていた。
「今の嘘じゃないよ?言ったでしょ?気になるって^^」
でも優次は遊び慣れてる感じだし、私をからかってるだけだろうと思っていた。
優次の顔をチラっと見ると私の好みの顔だった。
地味に優次を見つめていた。
「ん?どした?」私は視線を逸らした。
「もしかして・・・俺の事気になるとか?」と笑っている。
「そういうわけじゃなくて・・・優次君の顔今初めてちゃんとみたな~って思って」
「うわぁ~ひっどいなぁ。俺は初めから優子ちゃんしか見てなかったのに」
「うそばっかり!!」
「なんで?ホントだよ?ほらっ」と言って私の顔をじぃぃぃ~っと見つめた。
私が顔を逸らしても覗き込んだ。
「もぅぅぅ分かったから!」と笑って言うと
「優子ちゃん可愛いね^^笑ったら最高❤」と笑顔を見せた。
「優次君もイケメンじゃん。すごいモテそうだね^^遊び慣れてそうだね~」
「優子ちゃんって意外と毒舌だなぁ~俺ちょっと傷ついた><こう見えて硬派なんだけど(笑)」
「え?ごめん!!」
「あ、いや傷ついてない、ない!冗談だから!!(笑)」
「そうなの?でも硬派には見えないよ?」
「言うな~wおいおい!」と私の首を絞めるマネをした。
「やぁ~苦しい!放して~」
優次はじゃれ合ってる手を止め
「離したくないな・・・・」と言ってきた。

私はいつになくドキドキしていた。





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略奪 episode1 [小説]

私は滝沢優子。
21歳OL。
学生時代から付き合っている彼氏がいる。彼の名は悟史。
消極的な私にしては珍しく私からアプローチして付き合った。
仕事をし始めてからお互いに忙しくてなかなか会えない。

そんな日が続いていたある日、学生時代からの友人が久々に飲みに行かないかとメールしてきた。
名前は香織。香織とは高校からの友人で一緒にいて楽しい。同じ部屋にいても一言も会話しなくても済む
相手。とても楽でいい。

「ゆっこ?・・どうなのよ~彼とは?うまくいってんの?」
居酒屋でお酒の注文をしたら即聞いてきた。
「どうって・・・どうもしないよー」
「そう?なんかさぁ~・・・浮かない顔してるからさ~何かあったかと思って」
とメニューを見ながら言った。
さすがに長い付き合い・・・隠しきれないと観念した。

彼とはここ2週間会ってなくてメールも1日に1度だけ。
2週間前に会った時はえっちすらしなかった・・・事を私はいかにも平気そう顔で話した。
「あぁ~もう別れようかな~(笑)」
「何・・・そんな辛い顔してそんな事言って・・・・!ゆっこは我慢しすぎなんだよ~」
その言葉に私の胸ははちきれそうになった。

「香織・・・私ね悟史が私の事好きなのか不安なの・・・だってメールも電話もしてこない。会ってもえっちもしてくれない・・・私は悟史が疲れてると思うから悟史からの連絡を待つ事にしたんだよ?なんか信じたくても信じられなくて・・・他に女でもいるのかなって・・・私ってなんなんだろ・・・って・・・」
堰を切ったように我慢してた感情が溢れ出た。

「ゆっこ?付き合ってるのに1日に1度しかメールがなんてさぁ~ゆっこが理解ある女だと思ってるからだよ。えっちだって同じじゃない?何もいわないからしなくていいかなって思ってるだけだよ。もし他に女がいたら本命には優しくなるもんなんじゃないかな?」香織の強い口調は私を心配してるから。
「・・・香織・・・私が本命じゃなかったら・・・?」
俯いてしまう・・・。
「そっそんなっ・・・!」
香織は私のマイナス思考に言葉を失った。
「ん~・・・じゃあさぁ~・・・ゆっこから積極的にいったらいいじゃん!付き合い始める前までゆっこガンガンいってたじゃん^^そのノリでさっ!」
香織は私を勇気づけようと明るく言った。
「え・・・でも・・・何か今更って感じがするんだけど・・・?」
「バカだねぇ~(笑)彼の事好きならやるしかないっしょ?今更とか言ってたら終わっちゃうよ?彼に真相聞くぐらいグイグイいかなきゃw」
「そっか・・・そうだね^^やってみる^^」
香織のプラス思考が私に元気をくれた。
その日はそのまま香織の家に行き、朝まで上司の悪口やら部署の嫌味なお局の話、昔話なんかに花が咲いた。寝たのは午前3時頃だったかな・・・香織との楽しい会話とお酒の力を借りて気持ちよく眠りにつけた。


不意に目が覚めた。
トイレにでも行こうと起き上がる。香織にガンガンいっちゃえ~とは言われたけど私に出来るのか・・・不安になってくる。一人になるとマイナス思考が炸裂しちゃう。トイレで悩んだってしょうがない・・・寝よう・・・。
ん?あれ・・携帯がひかっている。見てみると悟史からだった。ドキッと胸が高鳴る。
おそるおそる開いた。
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<優子、こんな時間にごめんな。優子に大事な話があるんだけど来週の土曜日空けといて欲しい。また連絡する。おやすみ>と書いてあった。
大事な話ってなんだろう・・・?別れ話かな・・・?だって結婚なんてまだ早すぎる。不安になりそうだった。
その夜はカーテンの外が明るくなるまで眠れなかった。
休みの日の香織は朝が遅い。私は朝方にウトウトしただけで朝一番で悟史に返事をした。

<おはよう^^元気?メールの件OKだよ^^土曜日は空けときます。今日は何してるの?>
送信・・・・躊躇った。
私は<今日は何してるの?>を消して悟史に送った。

この事は香織には内緒にしておこう。
私は土曜日がくるのが怖かった。

金曜日、悟史からメールが来た。
<ごめん、仕事が入って土曜日休めそうにないんだ。話は今度にする。忙しいから用件だけで悪い。>

いつもの事だった。土曜日がキャンセルされて安堵感があった。
<そっか、分かった。仕事頑張って>ただそれだけのメールが・・・そんなメールを打つ自分が惨めに思えた。

<また悟史にキャンセルされちゃったよ・・・。でもなんか安心してるの、変だよね?私・・・>
つい香織にメールをしていた。
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